教え子戦場に送らない 教育関係慰霊祭、不戦の誓い新た


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犠牲者に献花し、手を合わせる参列者=7日、那覇市久茂地の県教育会館3階ホール

 第61回教育関係戦没者慰霊祭が7日、那覇市久茂地の県教育会館3階ホールで開かれた。遺族や教育関係者など54人の参列者は、沖縄戦で犠牲になった児童、生徒、教職員7609人に黙とうをささげ、不戦の誓いを新たにした。

 教育界を中心とした14団体や一般参列者が次々と献花し、手を合わせた。追悼の歌として「さとうきび畑」や「月桃」などが演奏されると、両手でハンカチを握りしめながら犠牲者を思い涙を流す遺族もいた。
 県教育会館の山本隆司理事長は「学業半ばにしてかけがえのない尊い命を絶たれた児童生徒や教育関係者の死を悼み、教え子を再び戦場に送るまいとする反戦平和の誓いの場として慰霊祭を位置付けてきた」と式辞。県民の多数が犠牲になった沖縄戦を「永久に歴史の教訓にしなければならない」と強調した。
英文へ→Educators swear at memorial service never to send their students to war