防衛局、辺野古ボーリング調査へ県と調整


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 沖縄防衛局は、7月以降に開始する予定の米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた海底ボーリング調査に伴い、海底の岩を掘削する岩礁破砕に関して、県側と事務調整を進めている。

 岩礁破砕に対しては名護漁業協同組合が同意している。防衛局側は早期に県側の了解を得てボーリング調査に着手したい考えだ。
 県の漁業調整規則に基づく岩礁破砕の取り扱い方針によると、一般に埋め立てや護岸の構築、砂利採取などの海での工事では、県の岩礁破砕の許可が必要。一方、ボーリングなどを例示して「影響が軽微」である行為は原則許可を要しないとしている。ただ許可が必要か否かは個別に事前協議し、県が判断するとしている。
 防衛局は2日から県水産課と本格的に調整している。県によると、緊急に工事実施が必要な場合や海中の動植物の保護や培養に対し影響が少ないと認めた場合は、漁協など漁業権者の同意を得た上で許可が不要と認められるという。
 2003年辺野古沖ボーリング調査実施のため那覇防衛施設局と県が岩礁破砕許可について協議した際、県は許可不要と判断した。