対馬丸記念館訪問へ ケネディ氏、米大使で初


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 キャロライン・ケネディ駐日米大使は、太平洋戦争中に米軍が撃沈した学童疎開船「対馬丸」の悲劇を伝える対馬丸記念館(那覇市)を23日に訪問する意向を固めた。関係者が12日明らかにした。

歴代の米大使で同館を訪れるのは初めて。
 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を円滑に進めるため、沖縄に寄り添う姿勢を示す狙いがあるとみられる。
 ケネディ氏は23日に糸満市摩文仁の平和祈念公園で開かれる沖縄全戦没者追悼式に出席する予定。関係者によると、式典出席後、対馬丸記念館を訪れる意向だ。同館は「来るのであれば、戦争で多くの子どもたちが犠牲になった実態を理解し、広く発信してほしい」と呼び掛けている。
 今年は撃沈から70年に当たり、天皇、皇后両陛下も27日に同館を初めて訪れ、遺族や生存者から話を聞かれる。