島添の丘、子どもと交流 元プロボクサー坂本博之さん


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自らミットを持ち、子どもたちのパンチを受ける坂本博之さん(左)=7日、南城市大里仲間の島添の丘

 【南城】元プロボクサーの坂本博之さんが7日、南城市大里の児童養護施設「島添の丘」を訪れ、子どもたちと交流した。福岡県の児童養護施設で育った経験を持つ坂本さんは「何事にも熱を持って接すれば、熱でもって返ってくる」と力説。自身と同じ境遇を抱える子どもたちに熱いエールを送った。

 坂本さんはジャブ、ストレート、フック、アッパーの4種類のパンチを実演。子どもたちは、ボクサー直々の指導に、目を輝かせて見よう見まねで体を動かした。「うれしかったこと、悲しかったことを思いながらミットを打ってみろ」と呼び掛ける坂本さんに、子どもたちはさまざまな思いを込めたパンチで坂本さんに答えた。
 講演では「あしたからではなく、この瞬間から頑張る」ことの大切さを強調。「やる以上は失敗はない。得られるものはある」と話し、自ら行動を起こす重要性を強調した。
 小学6年の女子は「将来の夢はまだ決まっていないけど、スポーツは大好き。坂本さんと出会って、ボクサーに興味が出てきた」とうれしそうに話した。
 当日は、マグロ解体パフォーマーの久手堅大悟さんによるパフォーマンスも行われたほか、2014年度ミス日本グランプリの沼田萌花さんも駆け付け、子どもたちを激励した。