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沖縄防衛局が米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設工事に向け、埋め立て海域のキャンプ・シュワブ沿岸に設置を予定するブイ(浮標)の配置計画が、ことし3月に県外企業と契約した埋め立て設計業務の中に含まれていることが分かった。
防衛局は7月上旬にも海底ボーリング調査を開始する方向で、移設反対活動の排除に向けてブイ設置を急ぐ方針だ。
埋め立て設計業務は3月31日に県外の建設コンサルタント2社の共同体と約6億円で随意契約を結んだ。ブイ設置箇所に関しては、昨年3月に県に提出した埋め立て申請の中で、現在拡大の手続きを進めている辺野古沖の漁業制限区域と一致する範囲を「施行区域」と明記し、ブイを設置して境界を明確化する方針などを示している。
沖縄防衛局の武田博史局長は記者会見で「安全確保に万全を期するためブイを設置するなどの対策を講じたい」と説明しているが、設置場所など詳細については「具体的にどこの場所にどれだけ設置するかについては決めていない」と述べるにとどめている。
一方、移設に反対する市民団体からは「(漁業制限区域に関する)漁船操業制限法はあくまで漁業者の立ち入りを制限する法律だ。ブイを設置して漁業者以外の立ち入りを封じるため、超法規的なことをしようとしているのではないか」(沖縄環境ネットワーク世話人の真喜志好一氏)といった指摘が上がっている。