「気持ち伝えたい」 23日追悼式で平和の詩朗読する増田君


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「みんなに気持ちが伝わるよう大切に読みたい」と話す増田健琉君=14日、石垣市の真喜良小学校

 【石垣】23日の沖縄全戦没者追悼式で、自作の平和の詩「空はつながっている」を朗読する石垣市立真喜良小3年の増田健琉(たける)君(8)が14日、同校で会見し、「戦争で友達や家族を亡くした人たちに、気持ちが伝わるよう大切に読みたい」と思いを語った。

 自然や生き物に興味津々の増田君は不思議に思ったことを調べるため、日ごろから本に親しんでいる。絵本を読むのも大好きで、平和や歴史に関することも本から学んでいるという。
 母の乃どかさん(39)は「夫と、『軍隊は必要か』など平和について話し合うことがある。それを聞いて、自分なりに思うところがあったんだと思う」と話していた。
 石垣島の穏やかな暮らし。平和を感じる青い空が、世界に広がってほしいとの願いを詩で表現した健琉君。「譲り合いを大切にしたら戦争はなくせると思う」と気持ちを込めた。
 健琉君の作品は第24回児童・生徒の平和メッセージ展「詩の部門・小学校低学年の部」で最優秀賞に選ばれた。