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「慰霊の日」を前に那覇市首里の県総合福祉センター内にある「Cafeめしギャラリーさまさま」で14日、演奏、朗読、合唱でつづる「平和の願い」と題した演奏会が開かれた。訪れた人たちは穏やかな空間の中でそれぞれ平和について考えていた。
子どもたちが描いた絵や子どもの手形、「笑顔」「抑止力のいらない社会にしよう」などの言葉。壁一面に、子どもから大人までさまざまな立場の人が書いた「平和のメッセージ」が展示された。
その中で、クラリネットサークル「tutti(トゥッティ)」がジャズやクラシック、「ふるさと」「さとうきび畑」などを演奏した。かりゆし長寿大学校OBでつくる「虹の会」が歌声を響かせた。
出演する友人を見るために初めて「さまさま」を訪れたという多和田李沙さん(27)=豊見城市=は「温かい感じがしてよかった。カフェの雰囲気と詩の朗読、音楽が合っていた」と話した。
演奏会は「さまさま」を運営する社会福祉法人若竹福祉会(村田涼子理事長)が「さまさま」を地域の人たちに知ってもらい、地域活性化のきっかけづくりの場となることを目的に開催。トゥッティと共同で2カ月に1回、テーマを設定し、地域の団体と協力しながら演奏会を行う予定だ。
村田理事長は「演奏会を定例化し、地域の子どもたちに参加してもらうことで、地域に開かれた空間となり、地域福祉の種まきになるのではないか」と期待を寄せた。