組踊、舞踊の成果披露 野村流伝音協地謡研修部が発表会


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
「手水の縁」を演じる野村流伝統音楽協会の会員ら=1日、浦添市の国立劇場おきなわ

 琉球古典音楽野村流伝統音楽協会(首里良三会長)の地謡研修部(金城幸浩部長)の発表会「第21回海邦組踊シリーズ」が1日、浦添市の国立劇場おきなわで開かれた。

 組踊「手水の縁」「万歳敵討」と舞踊を披露し、2年間の研修の成果を発揮した。組踊の立方は眞境名由康組踊会と宮城流美能留会が務めた。
 「手水の縁」の歌三線は砂辺孝真、新城治、仲宗根盛次、中村昌光、新城雄一、謝敷アンヘル、國吉啓介。箏は前西原暎子、上地千登勢、棚原玲子。笛は座波洋平、胡弓は大濱麻未、太鼓は福原敬。太い声や高い美声など個性を生かした独唱を聞かせた。
 「万歳敵討」の歌三線は前原信喜、吉元重雄、徳村朝昭、島袋久、宮里五夫、山田圭佑。箏は浜川美智恵、三浦誠子、名嘉真喜美子。笛は大木嘉野、胡弓は玉那覇昌子、太鼓は當山多津子。
 舞踊ではテンポの速い曲の斉唱は一体感があった。一方、ゆったりした「むんじゅる」の斉唱はなかなか合わず声も小さかった。