琉球民謡 親子2組が新人賞 渋谷、饒平名さん


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民謡コンクールで新人賞に選ばれた渋谷優里ちゃん(前列右端)と詞緒里さん(後列右)親子、饒平名心結さん(前列中央)とめぐみさん(後列左)親子、指導に当たった譜久村悦子さん=11日、北谷町宮城の譜久村悦子琉舞研究所

 【北谷】北谷町宮城の譜久村悦子琉舞研究所から、2組の親子が琉球民謡伝統協会(新崎松秀会長)主催の民謡コンクールの新人賞に輝いた。選ばれたのは渋谷詞緒里さん(35)と娘の優里ちゃん(5)、饒平名めぐみさん(32)と娘の心結(みゆう)さん(7)の4人。

優里ちゃんの5歳での新人賞受賞は珍しく、同研究所は喜びに包まれている。
 指導した譜久村さんは「5歳の新人賞はめったにない。審査員も驚いていた。お母さんたちも子育てと仕事、歌の練習を一生懸命に頑張っていた」と話した。
 コンクールは5月31日、6月1日に開催され、4人はそれぞれ課題曲の「安波節」を16人の審査員の前で披露した。審査では歌の音程や姿勢の美しさなどが厳しく問われる。
 詞緒里さんは優里ちゃんに教えるために歌を勉強していたところ、譜久村さんに声を掛けられ、親子での出場を決めた。「娘と一緒に楽しく覚えられるように試行錯誤しながら練習に取り組んだ」と振り返る。優里ちゃんは「(本番は)ドキドキした」と照れながら話した。
 「あまり緊張しないで普通に歌えた」と頼もしく話すのは心結さんだ。めぐみさんは「先生や詞緒里さん親子に刺激を受け、後押しされて頑張れた」と笑顔を浮かべる。
 現在4人は7月6日に那覇市民会館で開催される晴れ舞台「第20回民謡芸能祭」向けて稽古に励んでいる。