グルクン釣果安定せず


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 魚は地震と雷が大嫌いで、人体には感じない遠くの小さな余震や稲光だけで食いは止まる。
 船釣りの中で年間を通じて安定した釣果で人気がある深海釣りのシチューマチは近ごろ魚影が小さく、高級魚の1―2キロのアカマチの釣果の方が目につくという。船からの半日コースのグルクン釣りも日によって極端に釣果に差があり船長さんも頭を痛めているようだ。
 1日現在の沖縄近海の表層水温は昨年と比べ約1度ほど今年は高く、あと1―2週間で鯨が北に移動を始める。今月後半にはシチューマチも安定し、グルクンも魚影探知機に姿を見せてくれそうだ。

『全長52・4センチ、公認沖縄磯釣り記録歴代1位のカーエーが宮古島で釣れた』
 1984年から琉球新報に掲載され、読者から異議がない釣魚の年度別の記録の中では、ガーラとカーエーは宮古島がトップである。3月10日夜8時から水深が浅い来間漁港でウキ釣りをした新垣克さん、深夜一時ごろ52・4センチのカーエーを釣り、フィッシングショップ海坊で検寸を受けた。過去歴代1位は渡嘉敷島で徳村さんが釣った52センチ。宮古島での過去の年間1位は平良港で2匹、佐良浜漁港で釣れた1匹の計3匹がある。新垣さんの仕掛けは磯ザオ1・5号、リールBB―X3000、道糸4号、ハリス2・3号、チヌバリ3号、オモリ0・5号、電気ウキ、餌はオキアミ(23年間の歴代磯釣り記録は13日から発売の『図説 沖縄の釣魚スペシャル』に掲載)。

『ドキュメント 金武浜田漁港で62センチのコチ』
 1日、那覇市の比嘉康二さんはおじさんと2人で1カ月ぶりの釣行にワクワク。午前4時半に泡瀬の釣具店で餌を購入し、高速経由で浜田漁港に予定より1時間遅れて6時45分到着。テトラの上から外側に向かってスルルの餌を付け打ち込んだがアタリがなく、ポイントを左側の船道に移動した。テトラ際にガラサーミーバイが浮いて来たのでタモでカニを獲り、それを餌にイシダイ仕掛けも投入し、ウキ釣りをしていた。10時ごろおじさんのサオに大きなアタリがあったがバラし、その後餌でも替えようとサオを立てると重くてサオが大きく曲がる、おじさんは地球が釣れたねと笑っていた。ラインを切ろうとサオを寝かせて強く引くと石でも釣れたようにズシリと重い。ゆっくりと海面に浮いてきたのは62センチの大きなコチ、急に海面で大暴れしたのでタモで取り込んだ。(読者メール)

『豊見城市瀬長島、ピンポイントで69・3センチの抱卵した大型タマン』
 那覇市の島袋剛さん、1日の午前6時、道糸12号、ハリス14号、オモリ40号、イカの切り身2センチ×5センチを餌に打ち込み釣りでの釣果。水深は満潮で2メートル、根掛かり70%のポイント、できるだけ遠投するため餌は小さめにする。
 [注]島にはタマンが釣れる数カ所のピンポイントがある。釣れるのは藻がある5月ごろがチャンス。流れがあると藻が仕掛けに絡んで釣れないので、大潮の朝夕の潮止まりを狙う。(サンノリー2)
 『ボートジギングでカンパチ、アカジン、糸満ルカン沖』
 3月30日、那覇市の長谷川恵一さんは友人と2人で釣行。水深120メートルのポイントで正午から午後一時までの間に4キロのアカジン、3キロのカンパチをゲット。4号ラインにリーダー80ポンド、ルアージグ130グラム。(マンモス曙)
 『泡瀬一文字でガラサーミーバイ』
 3月21日にマクブとタマンを釣った宮里勇作さん(30日掲載)に31日、同行取材。目前で中型ガラサーをゲットした。
 ◎ミジュン情報、朝夕暗くなると沖に出て、昼は港内に集まるミジュンだが今年は群れが小さく真っ黒になるほどの大きな群れが見えない。本部新港や金武浜田漁港電力寄りに遠投すると食いつく。
   ◇   ◇
 フィッシング沖縄社
城一人 098(933)2073メールfishing@ii-okinawa.ne.jp

【写真説明】上から
(1)52・4センチの記録物のカーエーを釣った新垣さん
(2)62センチのコチを釣った比嘉さん
(3)瀬長島でタマンを釣った島袋さんとファミリー
(4)ボートジギングでアカジンとカンパチを釣った長谷川さん
(5)泡瀬一文字のガラサー釣り