「負担減に協力」 ケネディ米大使、基地問題で知事と会談


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 仲井真弘多知事が24日夕にキャロライン・ケネディ駐日米大使と東京都内の大使公邸で会談していたことが25日分かった。知事が沖縄の米軍基地問題について「沖縄は全国の米軍専用施設が集中し、過重な負担を強いられている。基地負担軽減に取り組んでほしい」などと求めたのに対し、ケネディ氏は「沖縄の基地の負担軽減にできる限り協力したい」と述べたという。

 会談は、ケネディ氏が慰霊の日で来県した際に知事との会談が設定できなかったからとして、米側から申し出があったという。24日午後に首相官邸であった「普天間飛行場負担軽減推進会議」の後に行われた。
 知事は会談で、来年3月末に返還が予定されているキャンプ瑞慶覧・西普天間住宅地区(宜野湾市)で、埋蔵文化財調査のため宜野湾市が8月15日から立ち入り調査できるよう日米間で合意したことについて、「大使の尽力に感謝したい」と謝意を表明した。普天間飛行場の移設問題などには言及しなかったという。
 ケネディ氏は西普天間住宅地区跡地の開発についても「できることをしていきたい」と協力を約束したという。