仲井真知事「一呼吸時間を」 保守系首長、出馬促す


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仲井真弘多知事

 仲井真弘多知事は28日、保守系の首長らが那覇市のサザンプラザ海邦で開いた「仲井真知事を励ます会」に出席した。県内20の市町村長や、市町村議会の議長ら約50人が参加し、一括交付金制度の創設などに感謝し、仲井真氏に11月の知事選への3選出馬を促した。

知事は明言を避けたものの「男冥利(みょうり)、知事冥利に尽きる。私が答えを出す、選択する、決断するというのはあるが、ほんのもう一呼吸だけ時間をください」などと述べ、出馬に前向きな姿勢を示した。
 会合で仲井真知事は「(県の21世紀ビジョンを)しっかりやっていきたい。まだ始まったばかりだ」と述べ、県政運営への意欲を語った。
 米軍普天間飛行場の移設に向けた名護市辺野古の埋め立て承認にも言及し「歯車を前に進めたつもりだ。いったん前に進めたら、どんどん前へ進めて落ち着かせてしまうことが大変重要ではないか。現実的な進め方ではないかと思っている」と強調し、移設を推進すべきだとの認識を示した。
 会合に出席したのは、うるま市、沖縄市、宜野湾市、浦添市、豊見城市、糸満市、南城市、宮古島市、石垣市、東村、恩納村、宜野座村、与那原町、渡嘉敷村、座間味村、南大東村、北大東村、伊是名村、八重瀬町、与那国町の首長。そのほか保守系の市町村議会議長、議員らが出席した。
 会合は島袋俊夫うるま市長、古謝景春南城市長、下地敏彦宮古島市長が世話人となり、31市町村の首長や議長に参加を呼び掛けた。
 首長らによる知事激励会は8日にも開かれ、那覇、名護を除く9市長(うるま市は代理)と4町村長が参加した。