虐殺悼む碑や壕で平和学ぶ 久米島で戦跡巡り


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佐久田さん(右から2人目)の説明で、久米島の住民虐殺について学ぶ参加者ら=22日、同町西銘の「痛恨の碑」

 【久米島】久米島町教育委員会(比嘉隆教育長)は22日、沖縄戦の悲惨さや平和の尊さを学ぶ慰霊の日特別企画「平和学習会」を開催し、町民約25人が参加した。

 参加者は久米島博物館で開催中の「平和展」を見学。沖縄戦に至る経緯、久米島で起きた住民虐殺について、町内で平和ガイドを務める佐久田勇さんの案内を受けた後、久米島出身者2人が在籍していた「ふじ学徒隊」のドキュメンタリー映画を鑑賞した。
 参加者は佐久田さんの案内で、イーフビーチの米軍の久米島上陸地、「宇根の防空壕」、日本軍に虐殺された住民を祭った「痛恨の碑」を見学し、講師の説明を聞きながら、熱心にメモを取っていた。痛恨の碑では参加者から献花が奉納された。初めて学習会に参加した新垣希さんは「これまで断片的に聞いてきた体験談をきちんと学ぶことができた。どの話も心に響きました」と感想を話した。
(中島徹也通信員)