台中市のBRT(バス・ラピット・トランジット)は28日、7月末の正式開通を前に試乗を開始した。BRTは、軌道ではなく連結したバスによる新たな大量輸送型都市高速輸送システム。開通から1年間は運賃を無料にして普及を図る。
BRTは、市内中心部を貫く17・2キロの専用路線を通り、将来的には専用の信号も設置。バス停の数は21で、路線バスとの連絡の良さにも配慮されている。
台中市では、路線バスの8キロ以内料金の無料制度を実施しており、昨年1年間では延べ1億人が利用。交通政策としては世界的に見ても大きな成功を収めている。市の担当者は「良い都市とはバックパッカーに優しい都市」と強調。BRTはMRT(都市高速鉄道)に比べ、低コスト運営できることも注目されている。