【中国時報】開催実現へ徹夜交渉 故宮博物院日本特別展


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 名称問題で開幕が危ぶまれた台北国立故宮博物院の日本特別展が23日、予定通り東京国立博物館(東博)で開幕した。当日行われた記者会見で故宮の馮明珠(フウメイシュ)院長は、台湾メディアの批判を受け、涙ながらに開催に至るまでの辛酸を語った。

 両博物館の契約では「台北 國立故宮博物院・神品至宝展」という名称で実施することが決められていたが、東博側が「国立」の2文字をポスターなどから削除。今月17日、院長が正式に書面で抗議し、開幕までに修正しない場合は展示を中止すると通告していた。
 これを受け、東博は開幕当日午前7時までに全てのポスターを撤去して謝罪。馮院長は「この3日間は徹夜の交渉が続いた」と説明し、展示の実現で「亀裂の入りかけた日本と台湾の信頼関係も修復できるだろう」と語った。