【電子号外】辺野古移設に着手 既存施設解体始まる


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 沖縄防衛局は1日午前8時30分ごろ、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に伴い、滑走路建設予定地にある既存施設の解体作業を開始した。同日午前9時過ぎには、工事関係者が兵舎とみられる施設周辺で重機を動かしているのが確認された。これまで、キャンプ・シュワブ内では代替施設建設に伴う兵舎などが整備されてきたが、飛行場建設予定地での工事は初めてで、事実上の代替施設建設工事の着工となった。

 防衛局は施工区域の水域生物調査や設計業務などを進めてきたが、代替施設建設予定地での工事業務の着手は初めて。埋め立て工事に伴う護岸建設などは別途、着工届出書を県に提出する予定。
 防衛局によると、飛行場施設は陸上部分約45ヘクタール、埋め立て部分約160ヘクタールの計約205ヘクタール。
 解体工事に先立ち、防衛局は6月30日、県環境影響評価条例に基づく工事着手届出書を県に提出。1日にキャンプ・シュワブ内の飛行場建設予定地にある兵舎や倉庫などの解体作業を開始した。既存施設の解体後、飛行場や関連施設を整備する。工事完了予定は2019年10月31日。
 小野寺五典防衛相は1日の記者会見で、工事を着手したことを明らかにした上で「普天間の危険性除去を一日も早く進めるために今後とも関係の手続き、そしてまた工事についてしっかり対応していきたい」と述べた。