赤嶺(糸満)1安打完封 夏の甲子園県大会第6日


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糸満―西原 1安打完封の快投を見せた糸満の赤嶺祥吾=5日、コザしんきんスタジアム(金良孝矢撮影)

 第96回全国高校野球選手権沖縄大会第6日は5日、コザしんきんスタジアムなどで2回戦6試合があり、第2シードの糸満は先発の赤嶺祥吾が1安打完封、2―0で西原を下した。読谷は那覇に2―1で延長十回サヨナラ勝ちした。

嘉手納、豊見城南、首里、知念もベスト16に進んだ。6日は同スタジアムなどで2回戦6試合を行い、16強が出そろう。

◆エースの風格漂う好投
 糸満のエース赤嶺祥吾にとって、リードは2点で十分だった。次から次へとリズム良くストライクゾーンに投げ込み、四回に許した二塁打だけで完封。「9イニングを思い切り投げたらばてる。初回は思い切り投げて、中盤からは低めに集めた」。試合を振り返る涼しい顔に余裕が漂った。
 「右打者には自信があるので、左だけ注意していた」と主将で捕手の砂川聖。これまでは追い込んだ後の決め球が甘くなることが多かったという。この日は、切れのある直球で押し、落差のある変化球を効果的に詰まらせた。赤嶺は自己最速に並ぶ145キロを出すなど、終始優位に立った。
 エースが奮闘した一方、攻撃には物足りなさが残った。連打は三回だけで、バントが決まらなかったり、盗塁で飛び出した走者がアウトになったりと硬さが目立った。1週間前まで試験期間だった影響で、試合勘が鈍っていたのもある。上原忠監督は「実戦練習でしっかり勘を戻したい。初戦を乗り越えたので、次の試合は春のような戦いができると思う」と見据えた。
 春季大会覇者で第2シードという重圧の中、まずは初戦を突破した。「階段を一段上れてほっとしている。夏は何があるか分からないので気を引き締めていきたい」と砂川。赤嶺は「目標は、勝って甲子園しかない」と言い切った。(大城周子)

◇きのうの結果
▽2回戦
嘉手納 16―2 前原
(七回コールド)
首里 4―2 宜野湾
読谷 2―1 那覇
(延長十回)
糸満 2―0 西原
豊見城南 2―0 与勝
知念 1―0 陽明

◇きょうの試合
▽2回戦
【しんきん】9時
美里工―那覇工
中部商―名護
普天間―浦添商
【宜野湾】9時
宜野座―浦添工
昭薬付―コザ
南風原―真和志