23人が“スーブ” 仲宗根さん制す 本部町、キンキンゴーヤー


社会
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真剣なまなざしで評価する審査員=6日、本部町健堅分校体育館

 【本部】本部町健堅で昔から栽培されてきた在来種「キンキンゴーヤー」の第2回ゴーヤースーブ(勝負)が6日、健堅分校体育館で開かれた。町在住で会社員の仲宗根裕万さん(57)のゴーヤーが優勝した。

 キンキンゴーヤーは、通常のゴーヤーよりも長く、肉厚で苦みが少ないのが特徴。形状などの問題で流通できなくなったことから1970年頃に途絶えてしまった種を、4年前から農業大学校などで増やして復活させた。4月には「キンキンゴーヤー」として商品登録され、町の直売所「もとぶかりゆし市場」で販売している。
 スーブには23人の生産者が出場。3本1セットによる審査で、長さや重さ、色つや、熟度などを評価した。
 優勝者の仲宗根さんは、家庭菜園で長さ50センチ、重さ1・5キロのゴーヤーを育てた。「土作りに時間をかけたのがよかった」と振り返った。
 スーブ会場ではキンキンゴーヤー料理も並べられ、ゴーヤーと海鮮のカルパッチョやゴーヤーかまぼこなどキンキンゴーヤーの味を楽しんだ。
 キンキンゴーヤー生産組合で合同会社健堅の仲栄真雅宏代表社員は「地域の方々に元気を出してもらおうという試み。家庭菜園などを通して各家庭を中心に広げていきたい」と話した。