普天間の空中給油機、岩国へ 移駐後も県内訓練


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岩国基地へ向けて離陸するKC130空中給油機=15日午前、普天間飛行場

 【宜野湾】米軍普天間飛行場のKC130空中給油機部隊の米軍岩国基地(山口県)への移駐が15日、始まった。同日午前、第1陣として2機が普天間を飛び立った。日米両政府は段階的に移転を進め、8月下旬までに全15機の移駐を完了する予定。

 在日米軍再編に基づく沖縄の米軍部隊の本土移転は初めてだが、米海兵隊は岩国移駐後も空中給油機が定期的に県内に飛来し、訓練を実施するとしている。
 移駐に先立ち普天間飛行場で式典が開かれ、米軍や日本政府、県、宜野湾市などの関係者が出席。高良倉吉副知事は「目に見える形の基地負担軽減のモデルとなる事例だ」と述べた。
 移駐に伴い、米兵やその家族ら約800人も岩国基地に順次転出する。
 空中給油機の移駐は1995年の少女乱暴事件をきっかけに日米両政府が合意した基地負担軽減策の一環で、96年の日米特別行動委員会(SACO)最終報告や06年の在日米軍再編計画で示されていた。
英文へ→Transfer of Aerial refuelling aircraft from Futenma to Iwakuni starts