退庁後飲食店で飲酒 宮古島市長、台風時 「自宅待機」と説明


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【宮古島】下地敏彦宮古島市長らが、台風8号が接近し特別警報が発令された最中、市長室で飲酒懇親をしていた問題で、下地市長が退庁後も、知人に呼ばれ市内の飲食店(スナック)に行き飲酒を続けていたことが18日、分かった。下地市長はこれまで飲酒懇親後の行動について「帰って自宅待機していた」と説明していた。下地市長は「わざわざ言うほどのものではないと思った。隠したつもりはなかった」と説明した。

 下地市長が7日夜にスナックで飲酒しているところを見たという市民の通報を受けた、市議会野党議員の質問に対し明らかにした。
 下地市長によると特別警報発令中の7日午後7時20分ごろに市幹部職員らとの飲酒懇親を終えた後、知人から「台風(警戒)の激励がしたい」と連絡があった。スナックに行き、午後8時ごろから30分、スナックで泡盛を飲んだという。市職員は同席していない。
 「うちに帰る途中にちょっと寄った。1杯程度飲み、すぐ帰った」と語った。
 市は24日に開く市議会臨時会で下地市長の謝罪と、3カ月間15%の減給を提案する予定だ。だが新たな事実の発覚を受け、野党は市長を含む職員らの飲酒問題を明らかにすることを目的に特別調査委員会設置の動議を出す予定で、波紋が広がりそうだ。