県人会の未来と課題語り合う 川崎市で新報移動編集局


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150人が参加し、県人会の将来を展望した新報移動編集局「川崎ウイーク」のフォーラム=19日午後、神奈川県川崎市のソリッドスクエアホール

 【東京】川崎沖縄県人会創立90周年を記念した新報移動編集局「川崎ウイーク」(琉球新報社、川崎沖縄県人会主催)が19日、神奈川県川崎市のソリッドスクエアホールで開かれた。「県人会の課題と未来」と題したフォーラムや琉球舞踊の舞台などがあり、150人の参加者らは川崎をはじめとする県人会の発展について考えた。

 フォーラムでは沖縄観光コンベンションビューローの上原良幸会長が基調講演した。上原氏は「沖縄21世紀ビジョン基本計画」で取り組んでいる沖縄振興の在り方を説明した上で「人・物・情報が行き交う場所をつくっていきたい」などと沖縄の将来像を語った。
 パネルディスカッションでは比嘉孝川崎県人会会長、渡久山長輝東京県人会会長、金城京一横浜・鶴見県人会会長がそれぞれの県人会の成り立ちや課題について報告した。早稲田大の勝方=稲福恵子教授と上原氏を交え、県人会で若年層が減りつつある現状を打開する策などについて、それぞれの視点で意見を述べた。
 琉球舞踊の披露では、沖縄から宮城能鳳さん、玉城節子さんら17人、川崎から1人、舞踊家が出演し、祝儀舞踊「かぎやで風」や郷愁の念を込めた「浜千鳥」など9演目を披露した。
 出席した福田紀彦川崎市長は「戦後、震災復興、いろんな苦難を乗り越える中で県人会の力があったことは言うまでもない。沖縄県人会の歴史は川崎の歴史そのものだ」とあいさつした。