「辺野古反対」ネット配信 県系の若者3人、各国の言語で訴える


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 県系の若者3人が沖縄の基地問題を世界の人々に知ってもらおうと、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設反対を訴える動画をインターネットで配信している。内容は「辺野古の自然を守って」などのメッセージを各国の言語で書いた紙を持った人々の写真をつなぎ合わせたもの。写真は、ネットなどを通じて送付を呼び掛け、南米や欧米13カ国から集まった。

 世界各地につながりを持つ県系の若者の強みを生かした取り組みで注目を集めている。11日に配信し、19日午後9時現在、1538回視聴されている。
 動画を作ったのは、ブラジル出身で那覇市在住の松本カリナ・サトミさん(25)、アルゼンチン在住の比嘉カロリーナさん(33)、ハワイに住むイング・ブランドンさん(31)。3人は昨年、沖縄で知り合った。ことし3月、比嘉さんとイングさんは帰国することになったが、「戻っても沖縄のためにできることをしたい」と、動画で基地建設反対の思いを表現しようと決めた。ネットや県人会などを通じて写真を募った。当初は「辺野古」の場所を知らない相手も多かったという。
 動画は約6分。辺野古で反対運動を続ける人々の写真を紹介した後、「しかし、沖縄は孤独ではない」とテロップが出て県民を含め、各国の人々のメッセージが続く。
 松本さんは「動画を作る過程で多くの人に辺野古で起きていることを知ってもらえた」と述べ、「日米両政府は沖縄の意思を尊重していない。そのことを世界のウチナーンチュにも知ってほしい」と呼び掛けた。動画のURLはhttps://www.youtube.com/watch?v=pSeKEPWKbpI(明真南斗)