野党、翁長雄志氏に一本化 県知事選候補者


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翁長雄志那覇市長

 県議会野党などによる知事選候補者選考委員会は22日までに、候補を翁長雄志那覇市長(63)に事実上、一本化した。最終選考に残っていた高良鉄美琉大法科大学院教授(60)に翁長氏で一本化する方向性を伝えた。

翁長氏側と協定を結ぶ予定の基本姿勢は辺野古の「埋め立て承認を撤回する」という文言を修正し、「承認撤回を望む県民の声を尊重し、辺野古新基地は造らせない」に変える方向で調整している。
 選考委の参加6団体は各種団体からの聞き取りなどで、普天間飛行場の辺野古移設反対などの県民行動で主導的役割を果たした翁長氏への支持が多いことを確認しており、翁長氏一本化の方向性を共有していた。
 最終選考の二人に残っていたもう一人の高良氏へは、今月に入って選考委座長の新里米吉社民党県連委員長らが接触。翁長氏への支持が圧倒的だという状況を伝え、理解を求めた。
 高良氏は22日、本紙の取材に「一つの方向に向かっていかないといけない」と述べ、理解を示した。
 基本姿勢の文言は水面下で保守系の団体と調整し、修正した。辺野古への新基地建設を止める手段に幅広い選択肢を残すことや、保守系の支持を得やすいことを考慮した。