桟橋 スロープを拡大 辺野古、工事と訓練続く


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米海兵隊が海上演習を行う隣で、重機やトレーラーなどを使い工事を進める作業員=23日午前10時54分、名護市辺野古

 【名護】名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ内沿岸で、新基地建設計画に向けた陸上部分の作業が23日も進められた。ブイ(浮標灯)設置に関連した仮設岸壁や桟橋建設工事とみられ、クレーンを使い岩石を繰り返し浜辺に下ろし、スロープ部分を拡大させた。

ショベルカーやローラーで砂利部分を整地する様子も見られ、海上で工事を監視している市民らは「桟橋としての機能に加え、海保が多くのボートを一気に浜に下ろせるような海上警備の強化を図る目的があるだろう」と見ている。
 工事はシュワブ内の大浦湾側の海岸で行われた。早朝から、米海兵隊の水陸両用車11台が浜辺に並べられた。午前9時15分ごろ、水陸両用車の1台目が海上に入った直後、重機も動き始め作業が始まった。
 トラックに積まれた岩石がクレーンで次々と下ろされていく中、数百メートル離れた沖から岸へ米海兵隊員が遠泳する訓練を行った。水陸両用車が20~30分間隔で2台ずつ海上に向かう訓練が行われ、黒い煙と燃料油の匂いが作業現場周辺にも広がった。浜辺周辺には自衛隊員とみられる姿も確認された。