【川崎ウイーク】フォーラム・あいさつ 川崎市長 琉球新報社長


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福田紀彦 川崎市長/共に歩んだ市と県人会
 川崎市制開始からことしで90周年を迎えた。沖縄県人会ができた年に川崎市制が始まり、県人会と一緒に歩んできた。沖縄県人会ができた当時の90年前、川崎の歴史も関東大震災の震災復興から始まり、人口は市制開始当初の4万8千人から145万人になるなど大きな都市に成長してきた。

 震災、戦後復興、公害の歴史など、さまざまな苦難を乗り越える中に沖縄県人会の力があったことは言うまでもない。川崎沖縄県人会の歴史は川崎の歴史そのものだと思う。沖縄と川崎の結び付きをさらに強くし、川崎の文化を豊かなものにしていきたい。
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富田詢一 琉球新報社長/文化財指定、県人の支え
 沖縄の芸能に関しては、川崎市から1952年に市の無形文化財、神奈川県からその2年後に無形文化財をいただいた。沖縄戦からそれぞれ7年、9年後だった。
 沖縄が日本に帰るのか分からない状況の中で、文化財に指定されたことは、琉球の芸能が日本の芸能の一つであるとのお墨付きを頂いた。同時に故郷を離れた人たちを支え、エールを送る結果になったのではないかと思う。
 約30年前の東京勤務時代に、川崎、横浜の県人の方々から郷土に対する熱い思いを肌で感じさせていただいたことも思い出す。

福田紀彦 川崎市長
富田詢一 琉球新報社長