「海からボーナス」 旧暦7月1日にスクの水揚げ


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水揚げされたスクをかごにあけ、船から運び出す漁師ら=27日、南城市玉城の奥武島

 【南城】旧暦7月1日に当たる27日、南城市玉城の奥武島でスク(アイゴの稚魚)の水揚げがあった。早朝から漁に出た漁船が漁港に戻ると、銀色の小さなスクがかごいっぱいになった。

 奥武島では毎年旧暦6月、7月1日前後の数日間しか漁が行われないことから「海からのボーナス」とも呼ばれるスク漁。ことしも旧暦6月1日前後の数日間漁が行われたが、スクの水揚げはなかった。
 27日午前9時半までに捕れたスクは約44キログラム。漁師らは「去年はもっと多かった」と話しながらも、ほっとした表情を浮かべていた。水揚げされたスクは島の女性たちが計量し、新鮮な生スクとして市場で販売された。
 市場の鮮魚店で働く浦崎小百合さん(50)は「全く捕れないよりはよかった。ちゃんと『ボーナス』になるように、あと300キログラムくらいは捕らないとね」と笑った。
英文へ→Smaller summer bonus of suku fish this year