イノーの生物に興味津々 奥武島で干潟観察会


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鹿谷法一さんから説明を受け、イノーの生物を観察するこどもたち=南城市玉城・奥武島干潟

 【南城】海や魚に関心を持ってもらおうと県立玉城青少年の家(中村正賢所長)は24日、南城市玉城の奥武島海岸で小中校生を対象に「魚料理体験活動とイノーの生物観察会」を開催した。県内小中学校の児童生徒22人、保護者らが参加した。

 一行は区漁業組合青年部と市シルバー人材センターの皆に見守られ、貝の博士で知られる鹿谷法一さんと一緒に島北側の干潟に生息する生き物を観察した。
 子どもたちは貝やカニ、小さなエビを見つけると、鹿谷さんに次々と質問。すっかり生き物探しに夢中になった。
 鹿谷さんは、サンゴの死骸が多く、昔はサンゴ礁がいっぱい生息していたことやマングローブが岩場に生えているのを見つけ、海の彼方から流れ着いて根を付けてたくましく生きていることなどを解説した。
 一行はハーリー船にも挑戦。同漁業青年部副部長の嶺井一也さんらの指導で漁船に乗り込み初めてかいをこぎハーリー競争に挑んだ。魚料理体験ではタカサゴのさばき方を教わった後、シンメー鍋で炊いておいしく食べた。(知花幸栄通信員)