「浜下り」前に“県記録”や珍魚


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 華やかなさんご礁の海は貝や魚たちの楽園でもあり、藻場は魚たちの餌場や産卵場でもある。大きく潮が引く次週19日は旧暦3月3日、昔から「浜下り」の日と呼び、今では潮干狩りや磯遊びで各地の海岸はお花畑のように人々でにぎわう。

「前月のチヌに次いで今度は初のガラサーミーバイ(イシガキダイ)伊江島の磯釣り」
 南釣友会の仲村直さんら3人は3月30日午前6時ごろから一文字に渡り、1人が石鯛を狙いほかの2人はフカセ釣りをした。イシダイザオには午後6時まで平均してアタリがあり、54センチ、3・4キロなど6匹がヒット、ほかに70センチのカンムリベラ、50センチのアーガイが釣れた。夜はアーラを狙ったがアタリがなく、フカセ釣りの2人はイラブチャー、エーグヮーを釣った。(釣り方など海釣り42号18ページ参照)(シーランド南風原)

「糸満西崎で45・5センチの幻のイシダイ」
 海人(うみんちゅ)からガラサーがいるとウワサを聞いた宮城勝弘さん、4月4日午前7時ごろから、ウニの餌でガラサーを狙った。1度目はスッポ抜け、2度目はバラシ、3度目に45・5センチの県記録のイシダイを釣った。(県内記録は石川実さん99年38センチ、05年43センチ)(つりぐのぞうさん)
 ◎那覇一文字で46・9センチのオナガグレ。4月4日、魚遊会の幸地正人さん、午前6時からハリス3号でフカセ釣り、小さいシジャーやオヤビッチャがマキエに群がり仕掛けが下りない。午前10時ごろ、ガーラが回遊、“エサ盗り”が姿を消したチャンスにグレがヒットした。棚は15メートルぐらい。(丸沖つりぐ)
 ◎沖縄初?「ヒラスズキ」ルアーでゲット。伊是名村の伊禮伸吾さん、週に3度は仕事帰りにルアーでガーラ狙いをする。3月30日午後7時半、仲田漁港のテトラの上からいつものようにガーラを狙ってキャストした。この日はガーラとは違う水しぶきにターポンかシジャーかなと予想したが、4~5回ジャンプして釣り上げると見かけない魚、友人に見せると琉球列島にはいないヒラスズキ71センチ(3・8キロ)だった。シーランドの宜保さんにもメールで確認してもらった。ラインPE0・8号、リーダーナイロン4号、ルアーマリアペンシル(シーランド北谷)
 ◎昼はフカセでイラブチャー、夜は打ち込みでタマン、伊是名仲田一文字。4月5日、大城祐裕さんら2人は昼ごろから一文字に渡りガラサーを狙ってサオ3本をセットし、別にフカセ釣りをしてイラブチャー5匹などを釣った。アタリがないガラサー仕掛けは夜はタマン狙いにスイッチした。夕方からサオを出した久場川健さんは一投目で57・6センチのタマンを釣り、今度は数釣りと張り切ったが朝まで大きなアタリはなかった。(マンモス小禄)
 ◎那覇港イカダザオの落とし込み釣りでチヌ。生きエビを入手すると若狭海岸で落とし込み釣りをする那覇市の松本淳也さん、3月29日午前9時ごろ47・1センチのチヌを釣った。40センチ以上の大型がヒットする棚は50センチから1メートルぐらいの浅い所が多い。(マンモス小禄)
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 フィッシング沖縄社・城一人 098(933)2073 メールfishing@ii-okinawa.ne.jp

【写真説明】上から
(1)伊江島初? イシガキダイと仲村さん
(2)幻のイシダイと宮城さん
(3)46.9センチの大型のオナガグレと幸地さん
(4)沖縄初の「ヒラスズキ」ルアーでゲット伊禮さん
(5)伊是名一文字のフカセ釣りで大城さんの釣果
(6)伊是名でタマンを釣った久場川さん
(7)落とし込み釣りでチヌを釣った松本さん