抗議へ支援広がる 辺野古 県内研究者ら行動


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ゲート前に座り込み抗議のシュプレヒコールを上げる市民ら=3日、名護市のキャンプ・シュワブ

 【名護】名護市辺野古への新基地建設に抗議する米軍キャンプ・シュワブ前の座り込み行動は日曜日の3日も行われた。ボーリング調査に向けた工事資材の搬入や海上作業はなかったが、座り込みテントには多い時で約60人が集まった。

県内の研究者、東京や大阪などから市民らが駆け付け、支援の輪が広がった。
 「いてもたってもいられなくなった」と語る琉球大名誉教授の上里賢一さん(69)。日中友好協会県支部長でもある上里さんは「日中の首脳同士の会話が一度もない異常な事態」と東アジアを取り巻く情勢を憂慮する。「中国にも問題あるかもしれないが、安倍首相の責任も大きい。そのことは辺野古で進められていることを見ることで分かる」と中国包囲に向かう日米軍事態勢の危うさを指摘した。
 試験期間の合間を縫って訪れた沖縄国際大非常勤講師の秋山道宏さん(31)は「経済と基地の関わりが研究テーマ。その裏にある自治や県民の抵抗、分断を持ち込まれてくる問題に興味がある」と語った。
 演劇イベントで来県していた演劇集団「東京演劇アンサンブル」の熊谷宏平さん(42)と真壁知恵子さん(36)は初めて辺野古を訪れたゲート前に足を運んだ。