笛・最高、優秀、新人部門合格者 琉球古典芸能コンクール


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 第49回琉球古典芸能コンクール(琉球新報社主催)で笛の新人、優秀、最高の3部門の審査が5日、那覇市天久の琉球新報本社であった。新人には18人が受験し15人が合格した。合格率は83・3%。棄権や失格はなし。優秀には11人が受験し9人が合格した。合格率は81・8%。棄権、失格はなし。

 最高には12人が受験し11人が合格した。合格率は91・6%。棄権者は2人で、失格はなし。
 合格者は次の通り。(敬称略)
 【新人】屋良武(那覇)藤田良子(同)宮里恵子(宜野湾)許田仁美(同)外間義雄(浦添)上運天あゆみ(同)内間涼夏(沖縄)具志堅悦子(同)安慶名聖来(うるま)稲福歩奈(南城)潮平結子(与那原)古賀床(東京)太田春彦(同)竹森万希子(同)楠岡波世(同)
 【優秀】眞榮田寿賀子(那覇)大城昇(同)上原信次(同)池原雅人(浦添)仲尾勝成(沖縄)安慶名政盛(うるま)川越留美子(埼玉)江藤善真(東京)リン・ミドリ・ミヤシロ・マスダ(米国)
 【最高】豊里美保(那覇)玉城利恵子(同)照屋榮昇(同)金城りえ(同)中野夢(同)大木嘉野(南城)伊藝千寿佳(金武)比嘉いつみ(北中城)唐木麻子(埼玉)加藤志帆(東京)木村智果(同)

<審査講評>人口広がり実感 水準が高く上質
 全体的には例年にないほど水準が高く上質だった。審査していて楽しいと感じるほど、非常に頼もしく、期待できる人が多かった。女性も増えており、笛人口の広がりを実感できる。新人の中には音程がずれる人もいたが、日ごろのトレーニングで必ず治る。笛を繰り返し唇に当て、体になじませるしかない。緊張すると唇周辺が震えたり乾いたりして、筋肉をコントロールできなくなる。人前でも練習を重ね、緊張する自分の体に慣れることで克服していくしかない。
(審査員・喜舎場孫好、宇保英明、大湾清之、知念久光、座波雪子)