きょうにも桟橋再設置 辺野古埋め立て、作業本格化へ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 米軍普天間飛行場の名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸部への移設計画で、沖縄防衛局は11日以降、海底ボーリング調査に向けたブイ(浮標灯)やフロート(浮具)の設置作業を本格化させる。

早ければ11日に浮桟橋を海上に再設置し、今週中にもブイやフロートを設置する方向で調整している。
 台風の接近などで7月末に予定されていた海上での作業はいったん延期され、設置した浮桟橋も撤去していた。9日からはブイを海上に運ぶための浮桟橋を設置する砂浜を整地するなど、関連作業を急いでいるが、最終的に気象状況などを見極めて判断する。
 10日は沿岸部の浮桟橋設置場所付近に複数の作業員が姿を見せた。作業再開を控え、現場を確認したとみられる。
 海上保安庁の巡視船や民間の警戒船なども、作業開始に合わせて現場海域で警戒に当たらせる方向で調整している。だが本州を台風11号が直撃したため、沖縄に集結する海保の巡視船の数にも影響が出るとみられる。
 ブイ設置作業が週内に順調に進めば、ボーリング調査も8月中旬に着手する方針だ。作業の進捗(しんちょく)状況や抗議行動などでずれ込む可能性もある。
 防衛局は施工区域にブイ、その内側にフロートを設置した後、埋め立て部分の起点となる沿岸部直近に海底ボーリングに必要な単管足場を2カ所構築し、調査に着手する方針。