島唄 沖縄に思い ボリビアでカラオケ大会開催


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琉装に身を包んだ島唄カラオケ大会の参加者=9日(日本時間10日)、コロニア・オキナワ

 【ボリビアで梅田正覚】南米ボリビアの県系人移住地「コロニア・オキナワ」で9日(日本時間10日)、「第3回島唄カラオケ大会~ウチナーの心を未来へ~」(世界若者ウチナーンチュ連合会「WYUA」ボリビア支部主催)が催された。

現地の県系人や沖縄から訪れた若者など19組が出演し、沖縄の歌やエイサーを披露した。会場のオキナワ日本ボリビア協会文化会館に集まった300人以上の聴衆は、歌に酔いしれ、母県・沖縄に思いをはせた。
 大会は子どもたちが歌う「ユイユイ」で幕開け。民謡「汗水節」や「黄金の花」などが披露された。17日(同18日)の移住60周年記念式典に合わせて訪れた、WYUAのメンバーや県から派遣された若者のほか、隣国ブラジルから参加する人もいた。会場には「イヤーサッサー」の掛け声や指笛が鳴り響き、盛り上がりを見せた。
 自身も出演したWYUAの安里直也ボリビア支部長(24)は「沖縄の文化や島唄がいつまでもボリビアで受け継がれ、ウチナーグチに興味を持つ人が増えてほしい」と話した。歌に聴き入っていた県系1世、平良孝夫さん(81)は「2、3世の子らが沖縄の歌を歌って感動した。沖縄が懐かしい」と語った。