辺野古沖、浮桟橋の再設置始まる 海保、抗議のカヌーなど排除


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 米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に伴い、キャンプ・シュワブ沿岸部で11日午前、台風の接近でいったん撤去されていた浮桟橋の設置作業が行われ、午前10時前に完了した。今週中に予定されているブイ(浮標灯)やフロート(浮具)などの設置に向けた準備が本格的に再開した。

海上保安庁のゴムボート10隻や巡視艇2隻などが作業現場を封鎖する形で航行し、抗議のため接近する住民らに「作業上危険だ。これ以上近づかないで」などと警告を発して住民らの抗議活動を事実上排除した。
 同日午前9時過ぎに代替施設建設に反対する住民らが小型船で出港し、カヌーをえい航しようとしていたところ、海上保安庁の巡視船に囲まれ、作業現場に「近づかないように」と警告を受けた。キャンプ・シュワブのゲート前には午前8時前から住民らが集まり、テントを設置して抗議活動を始めた。
 一方、米海兵隊はシュワブの沿岸部で水陸両用訓練を実施した。第11管区海上保安本部によると訓練期間は17日まで。
【琉球新報電子版】

海面にフロートやブイを配置するため、沿岸に設置が始まった浮き桟橋=11日午前8時40分、名護市辺野古のキャンプ・シュワブ
浮桟橋設置の作業海域で住民らの船に近づかないよう警告する海上保安庁のゴムボート=11日午前7時40分ごろ、名護市の辺野古沖
「新基地反対」などのプラカードを掲げながら抗議する住民ら=11日午前9時すぎ、名護市辺野古のキャンプ・シュワブ