【号外】辺野古ブイ設置 防衛局、埋め立て着手 抗議行動排除へ


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 沖縄防衛局は14日午前7時35分、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に向けた辺野古沖の海底ボーリング調査に先立ち、立ち入り制限の境界を明確化するためのブイ(浮標灯)の設置作業を開始した。埋め立て工事に向けた本格的な海上作業に着手した。

調査を円滑に進めるため、移設に反対する市民らの抗議行動を排除する狙いがあるとみられる。調査区域を明確化するための海上作業は初めて。ボーリング調査は18日にも開始する方針だ。
 防衛局は移設予定地に隣接するキャンプ・シュワブから作業船を出港させるため、シュワブ沿岸部に7月下旬に浮桟橋を設置。台風の接近で一時撤去したが、今月11日に再設置し、海上作業の準備を進めていた。
 海上での作業は16日ごろまで続く見通しだが、天候や作業の進ちょく状況などで変わる可能性もある。作業が順調に進めば16日にも海底ボーリング調査に必要な単管足場(やぐら)を沿岸部に設置する作業に着手する。
 防衛局はブイなどの設置について「設置工事に関する具体的な事柄については事業の安全かつ円滑な工事を実施する観点から回答を控える」としている。
 ブイなどを設置した後、ボーリング調査に着手。調査期間は11月30日までと設定しており、辺野古沖の21地点を掘削する海底地質調査に11日間、船を使った磁気探査に40日間、潜水での磁気探査に140日間を予定。海上の9地点に単管足場、水深の深い12地点にはスパット台船を配置する。