東京書籍を再選定 中学公民、竹富が単独審議会


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【竹富】教科用図書八重山採択地区協議会から離脱し設立された竹富町教育委員会の町立小・中学校教科用図書採択審議会(委員長・慶田盛安三竹富町教育長)は13日、2015年度の中学公民について、あらためて東京書籍版を選定した。

 町教委は教科書無償措置法の改正に伴い、6月に単独採択地区となったことで、15年度から使用する小学校教科書と共に、中学公民の調査研究も進めていた。18日には同審議会から答申を受け、東京書籍版の中学公民を採択する見通しだ。
 町教委は八重山採択地区協議会が選定した保守色の強い育鵬社版を拒否し、2012~14年度は有志からの支援を受けて教科書を配布していたが、単独採択地区となったことで、15年度は国から無償給付を受け、配布することになる。
 慶田盛教育長は「規模が小さいから十分な調査研究ができないと指摘されたが、そんなことはなく、しっかりと調査できた。小学校教科書と合わせ各学校で1教科を研究する方法で、いい成果が出せた」と話した。