旧盆エイサー、児童も堂々初演舞 糸大里青年会が指導


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児童たちによるメーモーイ(前踊り)=10日、糸満市の大里公民館前広場

 【糸満】旧盆期間中、糸満市の5地域でエイサーや道ジュネーが行われた。ことし結成35周年を迎える大里青年会はウンケーとウークイの両日、公民館前広場などでエイサーを披露した。地域の児童も初めてエイサーに参加し、盛り上げた。

 昨年、高嶺小の運動会で児童たちは大里青年会に学んだエイサーを披露した。父母らが「運動会だけではもったいない」と話し合い、旧盆エイサーに初参加した。
 児童たちは顔にはひげ、頭には大きな折り鶴を載せたかさを身に着けて堂々と登場。2人1組になりメーモーイ(前踊り)を踊った。
 踊りを終えた山城龍生君(11)=高嶺小6年=は「たくさん練習した。その成果を発揮できたと思う」と額の汗を拭いながら話した。
 児童たちの踊りの後は、青年会の約50人が勇壮なエイサー演舞で魅せた。切れのあるバチさばきとチョンダラーの愉快な踊りに観客は見入った。
 同青年会の山城啓太会長(24)は「地域の人に集まって見てもらえるのがありがたい。これからも地域の人たちに喜んでもらえるよう、人数を増やしていきたい」と話した。
 生まれも育ちも大里区の山城米子さん(75)は、孫のエイサーを見るために早めにウークイを済ませた。「毎年見ても楽しい。ご先祖さまにも『孫たちのエイサーを見て帰って下さいね』と言って送ったさ。一緒に楽しんでいるはずよ」と笑顔で話した。