台船作業は確認できず 辺野古 海保、抗議活動を警戒


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キャンプ・シュワブ沿岸部の浮桟橋近くに置かれた資材と周辺に立つ作業員ら。手前にはフロートや海上保安庁のゴムボートが見える=16日午前7時すぎ、名護市辺野古

 米軍普天間飛行場の移設先、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブの海岸では16日、ボーリング調査に使用するスパット台船の設置に向けた準備が進められているとみられる。ただ、同日午前11時半現在、台船を組み立てたり、海上に運ぶ様子は確認されていない。

 沖縄防衛局は15日までにボーリング調査に先立って、立ち入り制限の境界を明確化するための浮具(フロート)の設置はほぼ終わった。浮標灯(ブイ)は一部、残っているとみられる。16日朝は、11日再設置されたシュワブ沿岸部の浮桟橋近くに、オレンジの資材や鉄パイプが複数置かれているのを確認。その周辺で作業員十数人が話し合いをしているのが見られた。
 海上では午前8時ごろ、沖縄防衛局の警戒船約20艇が海岸から次々と出港。海保のボートも海上で警戒している。新基地建設に反対する市民らのカヌーやボートも海上に出て抗議行動を開始し、海保などとのにらみ合いが始まっている。
 午前8時前から市民が集まり始めたキャンプ・シュワブのゲート前では、午前10時半ごろから16日最初の抗議行動が始まった。市民らは「海保の弾圧許さない」「県民は怒っているぞ」などとシュプレヒコールを上げた。
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