三線安冨祖流新人に37人合格 琉球古典芸能コンクール


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 第49回琉球古典芸能コンクール(琉球新報社主催)の三線安冨祖流・新人部門の審査が15日、那覇市天久の琉球新報本社で開かれた。46人が受験し、37人が合格した。合格率は80・4%だった。棄権者は3人で、失格が5人。合格者は次の通り。(敬称略)

 福里貴之、喜友名サチ子、與座章、羽地奏絵、松本康歳、座間味妙、高山真由美、金子耕司、久田友治(以上那覇)黒島大輔(石垣)比嘉誠伍、安里香織、久保洋慎(以上浦添)崎山結、宮前義人、大城セツ子(以上豊見城)森山孝之、嘉陽加代子(以上金武)東盛空(読谷)小谷優希(南風原)岡本紀子、宗統一郎、加藤志帆(以上東京)岡本洋子、伏見友里(以上大阪)加藤友梨、小南香織(以上兵庫)古波鮫朋子(岡山)伊差川孝、平田綾子、井口了香、柴田律子(以上福岡)生駒千枝、福薗加代子、川畑博充(以上鹿児島)金城陽子、ヒューイット・ジョン(以上米国)

<審査講評>強弱意識して
 歌詞の意味を十分に理解しないまま、歌っているように感じられた。また、三線の音の強弱も気になった。以前から指摘しているが、○拍子(休符)抜けしている人も多い。歌で息継ぎをきれいにしている人もいたが、口を完全に閉じて歌う人もいた。三線で良い音を出すために、指で押さえる所も自分自身で意識して弾いてほしい。女性の応募者が多かった。喜ばしいが、裏声で歌う人もいた。地声で歌えるようになってもらいたい。新人離れして将来楽しみな人もいた。発声、弦の押さえる部分、爪の使い方などを常に意識して練習に励んでほしい。
(審査員・瑞慶覧長仁、上地正隆、照喜名朝國、花城吉治、又吉由美子)