重量挙げ 県勢5階級制覇 国体九州ブロック大会


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 2014年度国民体育大会第34回九州ブロック大会が16日、熊本県で行われ、重量挙げ成年男子の77キロ級で平良勇祐(南部工高―法大)がスナッチ、ジャーク、トータル全てで大会新記録を樹立して優勝を果たした。85キロ級の久米大輝(南部工高―金沢学院大)はスナッチで大会記録を更新して頂点に立つなど県勢が5階級を制した。

サッカーの成年男子は2―1で熊本に勝って初戦を突破した。ハンドボールは少年男女がともに勝利した。

◆王国の基盤さらに強固 新世代成長で好発進
 「沖縄の代表として結果を残したかった」。スナッチ、ジャーク、トータル全てで大会新を出し、優勝を果たした77キロ級の平良勇祐(南部工高―法大)はほっと胸をなで下ろした。国体九州ブロック・重量挙げは、団体12連覇を目指す沖縄は6階級中5階級で頂点に立つ好発進を見せ、王国の誇りを示した。
 平良は両膝を痛め、体調が万全ではなかった。それでもスナッチで129キロを成功させると、ジャークの2回目で大会新の157キロを挙げてあっさり優勝を決めた。
 最終試技は自己記録の170キロには届かないものの「今のコンディションの中でのベスト」という163キロに挑み、成功させた。平良は「記録的には満足してないが、優勝で沖縄に貢献できた」と話した。
 85キロ級の久米大輝(南部工高―金沢学院大)も膝の痛みと闘いつつ、スナッチで大会新を更新した。「みんながいい流れをつくってくれたので応えたかった」と意地を見せた。
 5人のうち、69キロ級の神谷勇斗(糸満高―早稲田大)、平良、久米は大学生。2010年に開催された美ら島総体で主力として活躍した世代だ。比嘉敏彦監督は「若い選手とベテランがかみ合っている」と評価する。新世代の成長が重量挙げ王国の基盤をさらに強固なものにしつつある。