県内の大卒3年内離職49% 2010年


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新規大卒者就職3年目までの離職率(%)

 厚生労働省によると、2010年県内新規大卒者の就職後3年以内の離職率は49・3%で、全国平均より18・3ポイント高いことが分かった。3年以内の離職者は04年の52・1%から減少傾向にあったが、09年から増加傾向にあることも分かった。

 沖縄労働局から事業の委託を受けたケイオーパートナーズ(那覇市、富田治敏代表取締役)が25日、浦添市勢理客の浦添市産業振興センター結の街で開催した「職場づくりセミナー」で報告した。
 10年新規大卒就職者のうち、1年で25・2%、2年で14・7%、3年目には9・4%と、3年間で計49・3%が離職した。全国平均31・0%を大きく上回る。
 ケイオーパートナーズは「若年者を中心に離職・転職を繰り返す者が多いことが、若年者の高失業率の大きな要因」と分析した。
 同社は離職率を改善するため、職場定着に有効な人事労務管理制度の導入支援や個別支援などを実施している。セミナーで2人の講師が「ストレスを感じないコミュニケーショントレーニング」と「労務管理の実務ポイント」などを説明した。