3部門29人合格 八重山古典芸能コンクール三線


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 第4回八重山古典芸能コンクール(琉球新報社主催)の三線新人、優秀、最高の3部門の審査が29日、那覇市泉崎の琉球新報ホールで開かれた。

 新人には22人が受験し16人が合格した。合格率は72・7%だった。棄権者は2人で、失格はなし。優秀には18人が受験し10人が合格した。合格率は55・6%だった。棄権者は1人で、失格が4人。
 最高には3人が受験し、全員が合格した。合格率は100%。棄権者や失格はいなかった。合格者は次の通り。(敬称略)

 【新人】嵩本理恵(那覇)内間善三、クリストファー・デイビス(以上宜野湾)澤岻安優、仲原美幸(以上浦添)中田由紀(糸満)長嶺由信、中曽根啓雄(以上沖縄)山田圭佑、小山雅広(以上豊見城)大城典子(南城)仲大千咲(読谷)米濱美智(渡嘉敷)崎原直子(八重瀬)野本尚(愛知)石田光明(福岡)
 【優秀】吉元當憲(那覇)西原洋子(宜野湾)花城直人(石垣)村田トシ子(糸満)上間喜允、上原忠次(以上沖縄)宮城葉子(うるま)知念京子(南城)兼盛正雄(北谷)大城文子(八重瀬)
 【最高】宮平のり子(那覇)與那原邦仁(浦添)香取美恵子(糸満)

<審査講評>中舌音できていない
 新人賞は全体的に良かったが、歌い込み、弾き込み不足も感じた。目線や姿勢が安定しない者、津軽三味線のように三線を立てて弾く者も見られた。
 全部門に共通しているのは八重山独特の中舌音ができていない。普通のう段の音になっている。中舌音は難しいが、努力すれば歌えるようになる。
 口形のう段、い段の使い分けもできていない。また、う段の「ぬ」「ゆ」が八重山独特の発音になっていない者がいた。開き吟で歌うところを含み吟で歌っている者も見られた。
 (審査員・新城寛三、宮良康正、宮良實義、當山善堂、仲大底博也、玉代勢泰興)