辺野古沖で海保が一時市民20人拘束 浮具内カヌーで航行


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 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に向けた名護市辺野古沖の新基地建設工事に関連し、30日正午ごろ、市民らが海上に設置された工事区域を示す浮具(フロート)の内側にカヌーで次々と入り、海上保安官に取り押さえられた。市民らによると20人が一時的に拘束され、午後1時までに全員が解放された。

拘束された人数はこれまでで最も多い。けが人はいなかった。掘削作業は同日、確認されていない。
 カヌー20艇に約40人が乗り込み、沖合で抗議行動。うち拘束された市民らは、海底ボーリング(掘削)調査のためのスパット台船の周囲に二重に設置された浮具のうち、外側の浮具を越えた。内側の浮具の手前まで近づき、海上保安官が泳いで拘束した。拘束されたのは県内外から参加した20人で、海保のゴムボートに乗せられて辺野古漁港に戻された。