嘉手納F15、4日ぶり飛行再開 米事故と同型


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 【嘉手納】米軍嘉手納基地所属のF15C戦闘機が2日、4日ぶりに飛行訓練を再開した。同機は先月27日(日本時間)に米バージニア州で墜落事故を起こした機体と同型機。翌28日には嘉手納基地南滑走路で同型機が緊急着陸する様子が確認された。

事故原因は明らかになっていない中、同基地は「事故の調査期間中も、嘉手納基地の航空機は飛行しても安全だと考えている」と飛行停止措置は実施せず、通常訓練を継続していると回答した。
 F15C戦闘機は午前8時39分ごろ、同基地南滑走路から2機が離陸し、訓練を開始した。数分おきに別機が離陸し午前中に計8機が訓練を実施した。午後も10機以上が断続的に飛行訓練を行い、同4時ごろには全機が同基地へと帰還した。
 桑江朝千夫沖縄市長は「事故原因の究明、再発防止策が示されない中での飛行訓練に憤慨している」と批判した。野国昌春北谷町長は「最低でも飛行を中止すべきだ。同じ機体が頭上を飛んでいる状況では、住民の不安も払拭(ふっしょく)することができない」と強調した。