【中国時報】高学歴、就活の重荷 博士の9割就職困難


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 台湾の人材派遣会社が最近行った調査によると、博士号取得者の9割が「就職が難しい」と感じていることが分かった。2006年前後まで、学歴の高さは高い就職率と高額な給与に直結したが、08年以降給与の上昇もほぼ止まった状態だ。

 高学歴者の需要が比較的多いIT関連企業でも「修士号があれば十分」と博士を敬遠気味。職場経験のない高学歴者を簡単な仕事につけるわけにはいかない半面、人件費が高くなることが敬遠の主因だ。
 調査関係者は、少子化によって大学の求人も減っており、研究者はますます狭き門。一般企業への就職を考えるなら、企業が職業訓練として重要視する時期を大学院で過ごす従来のやり方は、時間的・金銭的にも今や賢い選択ではなくなったと分析している。