辺野古抗議行動 過剰警備に怒りの声


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 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設現場海域では10日午前、辺野古崎沖合の浮具(フロート)内に設置された海底ボーリング調査をするスパット台船上で作業している様子が確認された。海中での作業も継続されているとみられる。

 9日にカヌー隊に対する海上保安庁の過剰な警備が再び発生したことを受け、キャンプ・シュワブゲート前の座り込み行動の参加者は10日午前、辺野古漁港そばの浜に移動し、沖合で抗議行動を続けているカヌーに声援を送った。
 カヌーに乗った経験のある大学生の男性(24)は座り込みの参加者に「仲間たちは果敢に抗議行動を展開している。皆さんの声援が力になる」と訴えると、拍手が上がった。カヌーに乗る準備をしていた男性(61)は「海保がやる行動の方が危ない。彼らが来る方が危険になる」と話し、安全確保を職務執行の根拠に掲げる海保の説明に疑問を呈した。
 フロートに添って抗議を展開するカヌーに海保の舟艇が近づく様子が見えると浜の市民らは「海保は手出しするな」「県民が見ているぞ」と怒りの声を上げて、過剰な警備をけん制した。【琉球新報電子版】