台湾政府刑事部南部支局は1日、本島南部の屏東県で残飯や皮革工場の廃油を精製し、食用油や飼料用油として大手卸元に販売していた業者を摘発した。5日現在分かっただけでも取引先は大手ファストフードなど235社に上り、消費者の混乱を招いている。
業者が卸していたのは、国内最大手の飼料用油卸元「進威(チンウェイ)」と食用油の卸元「強冠(チャングアン)」。販売はすでに1年に及び、市場には約2百トンが流通したとみられている。
「強冠」の卸先には屋台や小売店のほか、ケンタッキーフライドチキン、モスバーガーなど大手ファストフード店のほか、カップ麺の調味料などを製造する大手食品メーカーも挙げられており、消費者の食への不信感が募っている。