那覇市長選 翁長氏擁立を困難視 自民県連、党本部と調整


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 自民党県連の那覇市長選候補者選考委員会(委員長・国場幸之助衆院議員)が擁立を決めた翁長政俊県連副会長が出馬を固辞していることを受けて26日、県連や選考委内で翁長氏の説得は困難との見方が広がった。地元だけでなく、党本部も翁長氏で市長選を戦う準備をしていたため、県連は党本部との調整も踏まえ、今後の対応を探る考えだ。

 関係者によると、党本部の茂木敏充選対委員長らが先週末に沖縄入り、党本部としても翁長氏擁立で調整していることを県連関係者に伝えた。今月上旬まで幹事長を務めていた石破茂地方創生担当相も、翁長氏擁立を模索していたという。自公体制を組みやすく知事選にも好影響を与えるとの判断があったとみられる。
 国場氏は選考委で擁立方針を決めた24日、翁長氏が出馬を固辞している状況を茂木氏に電話で伝えたという。一方、翁長氏も茂木氏や菅義偉官房長官らに辞退の意思を電話で伝えていた。
 関係者によると、国場氏や西銘恒三郎衆院議員(県連会長)、島尻安伊子参院議員らが直接茂木氏らに状況を報告し、話し合う予定だ。