普天間飛行場 5年内停止重ねて否定 軍司令官が明言


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 【ワシントン=島袋良太本紙特派員】米太平洋軍のロックリア司令官は25日の国防総省での記者会見で、仲井真弘多知事が求める米軍普天間飛行場の5年以内の運用停止に関して、「キャンプ・シュワブに十分な代替施設が完成するまでの間、MV22(オスプレイ)を普天間で運用する必要がある」と述べ、重ねて否定する考えを示した。

名護市辺野古の普天間代替基地建設は、順調に進んだ場合でも完成までに9年半が見込まれている。
 菅義偉官房長官が2019年2月までの運用停止を目指す考えを示したことに対し答えたもので、5年以内の運用停止について日本政府から公式に提案があったかについては「私の知る限りではない」と述べた。
 ロックリア氏はその上で「時間の設定はシュワブの代替施設が完全に運用可能になるかどうかにかかっている。それがいつになるのか私にはコメントできないが、両国ともこの計画をできるだけ早く進めようとしており、われわれ(米軍)もそう望んでいる」とした。
 普天間飛行場へのオスプレイ配備については「非常にうまくいった。とても安全に運用されている。安全保障環境に重要な役割を果たしている」と述べた。