聞得大君の即位描く 南城市民らきょう国立劇場で上演


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成功を祈願する宮城竹茂さん(前列左から2人目)、知花小百合さん(同3人目)ら=19日、南城市知念の斎場御嶽

 【南城】琉球王国時代、国の祭祀(さいし)をまとめる最高の神職だった聞得大君の即位式を描いた歌舞劇「聞得大君(ちふぃじん)の御新下(うあらう)り~古(いにしえ)の島 祈りのしま琉球~」(南城市の産業と文化を考える会主催)が28日、浦添市の国立劇場おきなわ大ホールで初上演される。

聞得大君の就任儀礼である御新下りが行われていた南城市知念の斎場御嶽で19日、出演者らが舞台の成功を祈願した。
 歌舞劇は2009年、南城市文化センター・シュガーホールで開かれた琉球古典音楽野村流松村統絃会100周年記念公演で初めて上演。12年の第2回南城市まつりでは、市民参加型の劇として演じられた。
 作・演出の宮城竹茂さんは「内容は初演からどんどん進化している。みんなが感動する舞台をつくり上げ、子どもからお年寄りにも見てもらいたい」とPRした。聞得大君役を演じる知花小百合さんは「琉球王国時代に守られてきた儀式を伝え、平和を祈りながら大役を務めたい」と意気込んだ。
 開演は昼公演が午後1時半から、夜公演が午後5時半からの2回。料金は前売り券3千円、当日券3500円。
 問い合わせは南城市の産業と文化を考える会(電話)098(947)3004。