中国中央放送のサイトは19日、尖閣諸島の北方で遭難した中国漁民を台湾と中国が官民連携で救助したと報道した。中台が協力して海難救助に当たったのは、これが初めて。中国は今後海上防衛など、さらなる協力関係を構築する姿勢だ。
19日までに分かったとこによると、操業していた中国籍の漁船は機関室から浸水して沈没。乗組員全員が海に投げ出された。通報を受けた中国当局は軍民に救助を要請すると同時に、台湾の「中華捜救協会」にも救助を要請。台湾でも官民共同で救助に出動した。
乗組員4人全員は、19日の朝までに台湾の漁船「順利宏」により発見されて救助され、台湾の海巡署(海保に相当)が送還を担当。公海上で巡視船「基隆艦」から中国の海警総隊の救助船「東海112」に引き渡された。